「かいじゅうたちのいるところ」

少年マックスは母親とケンカして家を飛び出す。船に乗って島にたどり着く。そこはかいじゅうたちが住んでいる島だった。かいじゅうに食べられそうになったマックスは機転をきかせ自分は王様だとかいじゅうたちに信じこませる。マックスとかいじゅうたちの共同生活がはじまる。

飛んだり跳ねたり走ったり笑ったり怒ったり、単純な動きが躍動感のある映像でつづられている。PV監督出身のスパイク・ジョーンズならでは。今回は脚本に超技巧派脚本家チャーリー・カウフマンの名前がないので呪縛から解きはなれた感じだ。

秘密基地を作ったり、泥だま戦争をしたりするシーンにはわくわくさせられます。泥だま戦争の時にケガをしたり、ケンカになってしまったり。楽しいだけのファンタジーじゃなく、盛り上がった後のしらけた感じもちゃんとおさえているのがとてもいいと思いました。

島の風景がとてもきれいで、かいじゅうたちの表情がとてもコミカルです。一般受けする映画ではないけど、心の中に大事にしまっておきたくなる映画です。